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Samarkand Blue

問答無用の、「いい音楽」です。誰が歌ってるとか書いてるとかプロデュースしてるとか、一切関係なく、イイぜ。

是非お勧め。すべてに於いて、絶妙のさじ加減です。不朽の名作とは、こういうのを云う。

Less is moreです。

 

野暮を承知で、以下グデグデと蛇足:

ここ数年、夏のあいだ数週間ほど東京に里帰りして過ごしている。ついては、「夏のサウンドトラック」になってくれそうなアルバムを毎年探す。で、これが去年の分だった。それ以来去年の7月からずーっと殆ど毎日、寝る前にヘッドホンで聴いている。なのに、まだちっとも飽きない。それどころか、ますます味が出てくる。「吉田拓郎」の、面目躍如。

吉田拓郎の1986年の作品。別にいままで拓郎ファンでもなかったし、他にこの人のアルバムを持っているわけでもない。それならなんで突然この人のアルバムに手を出す気になったかと言うと、我が敬愛する中島みゆきが吉田拓郎に提供した、「永遠の嘘をついてくれ」と云う曲がある。それの、提供された側のヴァージョンを最近改めて耳にして、書いた側のとは一味違う、いい音出してんぢゃん、とひとしきり感心したからだ。

ご存知の方も多いと思うが、吉田拓郎と云えば、フォークブームの火付け役になった人である。初めて「全国ツアー」を敢行したのも、彼だそうだ。自作自演歌手(シンガーソングライター)として有名になった草分けの一人で、これ以外のアルバムは、殆ど基本的に自作自演らしい。

ところがこの「サマルカンド・ブルー」は、今は亡き安井かずみが全作詞、その御夫君だった加藤和彦が、編曲とプロデュースのみならず、10曲中3曲も作曲している。つまり、拓郎本人は、殆ど歌っただけ。それにも関わらず、とっても歌い手自身の存在感がある。全曲ばっちり、自分のものにしている。「全部本人作だ」と言われたら、素直に信じちゃいそうだ。

とどのつまり、さじ加減の勝利なのだ。歌声、歌詞、アレンジなど全てのブレンドの仕方が申し分ない。無駄な音が、ひとつもない。きっとこれは、拓郎本人よりも、プロデュースした加藤和彦の手腕のなんたるかなんぢゃないか、と聴きながら勝手に想像している。

こうしてみると、最近は猫も杓子も自作自演で、職業ソングライターやコンポーザーが鳴りを潜めたが、良し悪しだね。

平成J-Popのいちばんいけないのは、押しが強すぎて、アルバム1枚どころか、1曲終わる前にお腹がいっぱいになるところだと、常々思う。翻ってこのアルバムは、アルバム全編で1曲です、みたいなノリなのだ。その意味、とても成功している「コンセプト・アルバム」と言える。

言葉好きの私としては、例によってツラツラと先に歌詞カードだけ眺めて、「なんだ、こりゃ」と思ったものの、いざCDを聴いてみて、音と言葉との一体感に脱帽した。

ちなみに、「サマルカンド」と云うのは、ウィキペディアにもあるように、現在で云うウズベキスタンにある。シルクロードのど真ん中に位置するそうだ。

歌詞中に、「サマルカンド・ブルー」ってフレーズの説明がないので、サマルカンド地方の「蒼」が、そんなに美しいのかどうか、知らない。アルバムがあんまりよく出来ているので、行ってみたくなる。まぁ、実際の風景云々より、言葉のイメージに頼ってるんだろうけど。

重複しますが、文句なしに、「いい音楽」です。脱帽。天晴。ご立派。これぞ普遍。

食事も音楽も映画もセックスも同じ。絶妙なさじ加減だと、飽きが来ないのさ。

イイぞ。

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“Holy Water” Nakada Satoru
中田悟 「聖なる水」

世に自然音のCD数あれど、これの右に出るものはない。敏腕のパーカッショニスト、又サウンドエンジニアとして活躍していた中田悟氏が、「脱サラ」同然の如くして取り組んだ、自然をあるがままに録音するCDシリーズの第1弾が、これだ(そうだ)。

あるがままの音を、人間がふだん耳にしているのと同じに聞こえる様に録音するのは、実は至難の技なのだ。お手持ちのmp3レコーダーなりマイクで、やってご覧になるといい。如何に大変な作業か、すぐ分かる。中田氏のCD、特にプレム・プロモーションから出ている3枚は、それをこともなげに成し遂げている。

実際の自然音(ないし演奏された音楽)と聴き手のあいだに、録音機械だの技術者だの云う媒体が、あたかも介在しなかったかの如く録音が出来ているのは、神業に近い。中田氏ご本人に面識があるわけでも、インタヴューなどを拝見した事があるわけでもないが、きっと無心に限りなく近い状態で、お仕事がおできになる方なのだろうと、推察する。

この人の録る水は、ほんとうにあたかも水が間近で流れているかのような疑似体験を、させてくれる。

蛇足だが、ひとつだけ指摘: このCDには、日本語で「聖なる水」と云うタイトルがついているのだが、ご多分に漏れず、横文字タイトルもある。が、その「ホーリー・ウォーター」と云う言葉では、「聖なる水」と云う意味には、ならない。”Holy water”は、キリスト教で、洗礼に使う、「聖水」の事だ。このCDが言わんとするところの「聖なる水」とは、意味合いが違う。どうしても、このタイトルを英語で言いたいなら、”Sacred water”ぐらいが、妥当かな。

瞑想する時などにも、最適。これからの季節、特にお勧め。

This is a recording of a river gently running. Nothing added, nothing taken out, just the natural sound of water.

It’s a hell of a lot more difficult to record any sound, from music to natural sound or noises, exactly as human ears would perceive them. Try recording some traffic noise or the sound of your bath running on your mp3 or a microphone, and you’ll see how different it is to record it as how you’d normally hear it.

The genius of Nakada Satoru, who made this recording, is that this CD sounds as if you are actually standing by the stream yourself. It gives you a veritable virtual-reality experience.

Nakada is a renowned percussionist and sound-engineer who used to work for a lot of top recording artists in and outside of Japan, but one day he upped and immersed himself in nature in order to capture natural sounds. This is the first result of that.

It’s as if there were no recording equipment or anyone involved in the process, but the natural sound presented to us “as is.”

Nakada went on to make a series of similar recordings, most of which are themed around water. I recommend the first three of his offerings which were released on Prem Promotions.

There are loads of inferior copycat recordings around, but Nakada is unsurpassable. This is purity itself.

Holy Water CD

The CD booklet folds out like a cross and there is a set of two semi-see-through photos inside. Tastefully packaged.

 

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