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Big Brother – going Japanese for a day or two (17th. June)

前出のテレビ番組、「ビッグ・ブラザー」では、参加者達に、task(「課題」)と云うものを課す。要するにゲームで、それをパスすれば参加者達は、豪華な食料などの特権が与えられたりする。

今日始められたタスクは、なんと「日本」がテーマだ。布団や座布団がハウスに敷かれ、ハウスメイトたちは、着物まがいの物を着せられている。女性陣に至っては、アメリカ映画に出てきそうな、芸者っぽいメイクまでさせられている。

その他、全員が箸で食事をする、カラオケを歌うなど、多彩だ。 参加者の内数人は、空手を習わされている。

ザンコクなのは、ハウスの庭に日本語で立て看板が掲げられてあって、

「この場所で片足で
犬の様に吠えれば、
自動的にグループの
豪華な買い物予算を
獲得できる」

と書いてあるのだ。

意地悪。日本語なんか、「に」の字も読めない連中のいるところに、ンな札立てちゃって。(笑)

この標識の日本語は、まともなので、流石に誰か日本人を雇ったのだろう。拍手。

イギリスのテレビや映画で、所謂日本的なもの、例えば着物とか、漢字とか、布団とかが出てくると、似て非なるものばかりで、漢字などは字ですらなかったり、布団や座布団も、どう見ても日本のものではない、偽物だったりする事が多い。今回のビッグブラザーも、布団や座布団は、どう見ても、日本のものぢゃ、ない。着物に書いてある字は、かろうじてまともな漢字だけど。

「布団」と云う言葉は、イギリスでも知られている。そのまま、”futon”なのだが、イギリス人の母音の発音は、日本語の母音の発音にはタップリしすぎる為、「フートン」だの、「フュートン」と発音する。

逆に言えば、日本人がもっとイギリス人らしく英語を発音しようと思ったら、母音をタップリ言えばいい。歌を歌う時も、同じ。

ともあれ、日本が、これだけ国民的な番組の題材に取り上げられるのは、興味深い。

もし日本に、ビッグブラザーがあって、逆に「イギリス」と云うテーマのタスクがあったら、きっと怪しげな「イギリス製」の家具が入るだろうね。豪華版の食費を、一度に獲得できる為のサイン、

“If you stand here on one leg,
and bark like a dog,
you automatically win
the luxury shopping budget
for the group.”

なんて札を立てたら、参加する日本人は、ちゃんと意味が分かるか?!

やらせてみたいぞ。

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Big Brother

「ビッグブラザー」(Big Brother)と云う番組が、ここイギリスでは最近毎年、夏の訪れと共に放送になる。今年で9年目になるが、夏の風物詩になっている。今年度版は、6月5日から始まった。3ヵ月半程続く。

どう云う番組かと言うと、民間から応募して、プロダクション側に選ばれた十数人が、放映期間中、TVカメラがいっぱいに設置された特製の家、「ビッグブラザーハウス」で共同生活をする、と云うもの。期間中、1週間に一度程度の割で、視聴者投票による「不人気投票」が行なわれ、最後まで生き残った人は、莫大な賞金を手にする。例え途中まででつまみ出されても、かなりの密度でTVで自己宣伝をした計算になるから、一躍有名人になれる。過去の出演者で、出演を足がかりに、大金持ちになったヤツも、何人か居る。

まぁ、人間動物園だ。

この番組タイトルの、「ビッグブラザー」、イギリス人でさえ、由来を知らなかったりする。外国人、特に日本人となると、イギリスに住んでいても知らない人の方が多い。知人で、数年前まで短期間ロンドンで学生をやっていた日本人の女の子(と云っても当時30ちょい)などは、何度説明しても「ビッグブラザーズ」だと信じて疑わなかった。コンテスタント(出場者)の連中の事を指すのだと、彼女は思っていたのだろう。

この「ビッグブラザー」と云う言葉、通常の意味は、「お兄ちゃん」だ。が、この場合は、
イギリス近代文学の古典(だと云う事になっている)、ジョージ・オーウェルの著書、
1984」に由来する。この作品は、映画にもなったし、ユーリズミクスによる主題歌もヒットした。この本に描かれている空想近未来社会では、「ビッグブラザー」と呼ばれる存在が、すべてを監視している。このTV番組の「ビッグブラザー」も、視聴者が逆に、ハウスに入っている人たちを監視と云うより、盗み見し、プロダクションによる管理と監督や、コンテスタントに与えられる指示も、設置されたカメラやマイクから行なわれるので、この名が付いている訳である。

従って、この場合の「ビッグブラザー」は、「管理者」や、「唯一絶対的支配者」を指すので、コンテスタントを指す言葉ではない。だから当然、複数形にはならない。

放送期間中は毎晩1時間枠で、その日24時間に起こったハウス内での出来事、人間模様を、これでもかとばかりに放送する。新聞雑誌も書きたてる。ネットの掲示板も賑わう。コンテスタントもそれを承知している部分があって、視聴者の御機嫌を取る様な振る舞いをしたりもするが、なにせ3ヶ月にも渡って24時間体制で観察され続けているので、遅かれ早かれ、地のキャラが露見する。

重ねて書くが、市井に居るフツーのイギリス人が応募して出ているので、最近のイギリス人の生態が、良きにつけ悪しきにつけ、あからさまになる。どう云う事を言ったり考えたりするか、赤裸々に分かる。コンテスタントが寝ているところ、起きるところ、お風呂やシャワーもばっちり見られ、起きているところもそうでないところも、衛星チャンネルでは、殆ど24時間体制で、見せてくれる。老若男女いろいろな階級や育ちの連中が放り込まれているので、人間監察が好きな人や、ゴシップ好きには、たまらない。

更に書けば、最近のイギリスには、前首相のブレアが、テロに託けて、「1984」顔負けの監視社会を現出せしめたので、街のそこここに監視カメラが立ち並ぶ。ロンドンなどは、世界中で「いちばん監視されている都会」だそうだ。

この「ビッグブラザー」は、すでにアメリカ、オーストラリアやオランダなどでも、フランチャイズ放映されている(それぞれの国の人たちが参加)。

これ、日本で、出来るかな?日本人は、きっと24時間TVカメラに見つめられながら、しかも全国放送されるとあっては、出たがらないんぢゃないか。きっとプロダクションは、すでに放送を試みていそうだけどね。出来たら、面白そうだ。

 

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