L o s t   I n   T r a n s l a t i o n

Home

Blog

Translation

Recommendations

Hot List

Professionally ...

About Me

 

2009

June / July

March / May

2008

November / December

June / July

March / April / May



「ネイティヴは、間違えない」かぁ?

日本で通っていた学校のある英語教師が、「ネイティヴは、絶対英語を間違えん」と言った事がある。

「日本人は、絶対に日本語を間違えない」

と言うぐらい馬鹿なお話である。イギリス人も、アメリカ人も、散々間違えます。特にネット時代に入って、ネコも杓子もブログだのチャットだの始めて以来、英米人の母国語のレヴェルの危うさが浮き彫りになっている。

例えばですね、

You’re / your
They’re / their / there

この違いが分からないネイティヴ英米人は、掃いて捨てたくなる程います。

Your cool!

とか突然言われて、頭は、「あんたのクールって、なんだ?」と悩んでしまいます。You areの省略形であるYou’reと、Yourの区別が、分かってない。

これは単純な例ですが、もっとひどいのが、わんさとあります。

かといって、日本人が日本語完璧かと言えば、勿論違いますね。特に最近の敬語の滅茶苦茶さは、目に余るものがある。

最近の身近な例を2つ。

1.仕事の関係で家にCDだのDVDだのが送られてくるんですが、ある時電話が掛かってきて、

「あの、CDをお送りしましたが、お着きになりましたでしょうか?」

あまりにも凄まじかったので、ついつい「いえ。まだですが、さぞや大事なCDなんでしょうねぇ」と嫌味を言ってしまいましたが、通じませんでした(笑)。

モノに対して、「お着きになりましたでしょうか」と言って、口の中で気持ち悪くないか?

 

2.コンビニでお弁当を買ったら、「お箸をお付けしましょうか」と言われたので、

「結構です」

と返事をしたら、なんと箸が付いてきた。

決して若くはない女性だったが、今の人は、「結構です」とあの情況で言われて、意味が分からないのか?!お前は何年日本人やってるんだ!!

 

Back to the top


「、ってかさぁ」のなんとも言い難い気持ち悪さ

最近になって、いつのまにか定義がずれてしまった言葉に、

「、ってかさぁ」

がある。

これはもともと、「と、云うよりも」という意味だった筈だけど、最近は、「話は変るが」に化けてしまった。

私: コーヒー飲む?
誰か: 、ってかさぁ、昨日のTV観た?

聞かされただけで、脳ミソが歪む。不愉快だ。バキャッと話の腰を折るにしても、このフレーズは乱暴過ぎる。「あんたの話なんかどうでもいいけど、それよりもさ」と言われているように聞こえる。

ここで不思議なのは、つい数年前までは意味の違ったこの言葉を、ある時みんな意味をすり替えて使い始めるわけでしょう。と云う事は、ひとりひとりに、最後に昔の定義でこの言葉を言った時、最初に新しい意味合いで言った時と云うのがある筈だ。

その時、その人は、その事を自覚しているのか?とても興味がある。

言葉と云うものは、一度崩れたら、まず元には戻らない。きちんと自覚を持って、使いたい。

 

Back to the top


 

Enjoy My Life

Enjoy my life.

Is that a quote from some sci-fi film? A body-snatcher type thing?

どこかのジムの看板。これも、たった3文字抜けているだけで、意味が全然違ってしまっている。このままだと、

「私の人生をエンジョイしてくれ」

になる。まるで誰か他人に自分の人生を明け渡しているようにみえる。S.F.映画ぢゃあるまいし。このポスターが本当に言いたいのは、

[I’m] Enjoying my life.

「人生を謳歌してるぜ」だろう。

もうちょっとひねくれて考えれば、「一緒のジムに入って、おれみたいに人生を謳歌しようぜ」と言いたいのかもしれない。だったら、

Enjoy life like I do.  (「俺みたいに人生を楽しもうぜ。」)

とか、

Enjoy a life like mine. (「俺みたいな人生、送ってみろよ。」)

ってなところかな。

たかだか”-ing”が抜けただけで、アタマの中が、サイファイ映画しちゃいます。

 

Back to the top


ウチの母曰く

ウチの母は、戦後初のフルブライト留学生として、アメリカの大学院に渡り、2年間フォークナーなどのアメリカ文学を学んだ。10代からイギリスに来て、数年英語で死にたくなる程苦労した、私の大先輩でもある。

その母が言うのは、「日常会話に出てくる単語なんて、中学で習う分の単語で足りる。要は、それの組み合わせ方を知っているかどうか。」

これはとっても言い得て妙だ。例えばネットのチャット等を英語で読んでいても、並んでいる単語の一つ一つは、非常に簡単なものが多い。

なのに何故日本人は、いつまで経っても滅茶苦茶かんたんな日常の会話でさえ、たどたどしいのだろう。日本人の語学に対する情熱は、他の人種に類を見ない程強いし、学習の手段も、英会話教室から、怪しげな通販まで、山とあるのに。

私が最初にイギリスで入れられた全寮制の学校の、英語の先生がまず私にお尋ねになった事は、

「あなたの母国語は、しっかりしているか?」

だった。これはいまだにはっきり覚えている。何故ですかと聞き返した私に、先生がおっしゃったのは、

「10代や大人になってから外国語をマスターしようと思っても、その人の母国語がしっかりできていなければ、絶対無理。2つ目からの言語が、母国語より上手くは、ならないわ。」

これこそ真理だと思う。

みなさんの日本語は、しっかりしていますか?

 

Back to the top


 

kid's or kids'

Just one? I was rushing to the boarding gate when I spotted this at Narita airport. I used to be under the impression that only the native English speakers made this mistake with the singular and the plural but obviously the Japanese have caught up on this. Alas.

ひとりしか遊べないのか。成田空港にて。アポストロフィーの位置が悪い。これぢゃあ、子供が単数扱い。この種の単数、複数の間違いは、ネイティヴの連中は、しょっちゅうやるんです。日本人は、学校でこれは割としっかり教わるので、昔はかえって間違えなかったのに。残念。

Back to the top


make room

Let’s DIY. Let’s make room.

これは、東京の総武線のある駅の近く、線路沿いにある、D.I.Y.家具屋のどてっぱらに書いてある謳い文句。駅に止まるすぐ手前なので、よく見える。眺めるたびに、ひとこと言いたくなるので、ついにやっと車窓から写真を撮り、晴れてひとこと言うぞ。

先ず、この「DIY」と云うフレーズ。日本語化しているので、ご存知の方も多いと思うが、何の略かを一応書いておきます。“Do it yourself”です。ぢゃぁ、なにを「自分でやる」のか?元々これは何十年か前に、アメリカで安売りの組み立て式家具が流行った頃に出来たフレーズです。工場で組み立てられていないから、「自分でやれ」と云う事ね。最近日本にも進出してきた、スウェーデンのIkeaなんかも、このタイプ。

私の写真の腕が悪い上に、柱の影で見えなくなっていますが、この謳い文句に文句をつけたいひとつめは、このDとIとYの間に、まるがない事。

DIY

と書いてあるんだけど、

D.I.Y. (まる3っつ)

ぢゃなくちゃ、いけない。

D.I.Y (まる2つ)

も駄目。何故か。

このまるは、実は、それぞれの文字(Dとか)が、それぞれ何かの単語の略の頭文字ですよ、と云う意味なんです。これは、Do It Yourselfの略ですから、DもIもYも、それぞれまるを伴うんです。このまるは、D、I、Yが離れていますと云う意味ぢゃないので、まる2つも、間違い。

ですから、DIYとまるなしで書いてあったら、頭文字が並んでるんだぞと云う事には、なりません。Diyと云う一続きの単語になっちゃうんです。

もうひとつ例を挙げると、PetShopBoysと云うバンド(2人組)がいますが、もしこれを頭文字にしたかったら、

P.S.B. (まる3っつ)

です。

 

さてお次は、後半の、

Let’s make room.

これは、あってる様で、実は言いたい事を言えてません。「お部屋を作りましょう」と言いたいんだと理解して、話を進めます。

先に上記の訳を書くと、「さぁ、場所を空けましょう」です。部屋云々は、出てきません。

Let’s make some room.

にしても同じ。(なにか必要があって)場所を少し空けようぜ、と云う事。

家具屋が言いたいのは、新居に入ったから、お部屋を綺麗に飾ろうぜ、だと思うんですが、それなら例えば、

Let’s do some D.I.Y. Let’s do the room up.

とかですね。何でだ?!と言われても困るんですけど、このへんが、言葉の醍醐味です。

 

余談 英語で、句点

日本では、なにかにつけアメリカがやっている通りにすれば正しいと思われがちなので、「句点」は、英語では、アメリカ式に、「ピリオド」だと思われています。

イギリスでは、これを、「フル・ストップ」(full-stop)と言います。私は、この方が如何にも「これで終わりだぞ」と云う意味合いが伝わってきて、好きです。

 

Back to the top